The Kelownean Pavillion

どうもみなさん、BenignKnaveです。

今回はカナダで話されている英語をご紹介したいと思います。

ぶっちゃけ言ってしまえば、カナダ英語はアメリカ英語と大きくは違いません。発音に関しては、アメリカ英語とカナダ英語を聞き分けるのは相当難しいです。しかし、カナダ英語はイギリス式のスペルをメインで使うという違いはあります。例えば、アメリカ英語のneighborはイギリス流に倣ってneighbourになります。他には、centerがcentre、licenseがlicenceになるなど様々ですが、アメリカ英語のスペルが使われていたり、アメリカとイギリスのスペルが混じっていることもよくあります。カナダでは、"What is your favourite flavor?"などという文章を頻繁に見るのですが、この場合はfavouriteはイギリス式（アメリカではfavorite）で、flavorはアメリカ式（イギリスではflavour）です。また最後がiseで終わる単語はアメリカに倣って、izeになります（例えばrealiseがrealizeになるなど）。

発音に関してはアメリカ英語とほとんど大差ありませんが、規則的、不規則的な例外もあります。例えばカナディアン・レイジングと呼ばれる現象ですが、outやabout、そしてhouseの口を大きく開けて出す「アウ」という音はアメリカ英語の発音と違い、カナダ国内でも発音が分かれます。西のブリティッシュ・コロンビア州のあたりではこもった音で口を小さめに開いて短く「アウ」と発音するのに対し、オンタリオでは「エウ」に近い音になります。ですので、それぞれ「エウト」、「アベウト」、「ヘウス」のような感じになります。また、sorryやtomorrowといった単語はアメリカ英語では「サーリー」、「トゥマーロウ」といった音に近くなるのに対して、カナダは「ソーリー」、「トゥモーロウ」になります。そして、gの前にaが来る単語の中でaの音が「エ」に近くなるものがあります。すなわちbagが「バーグ」ではなく「ベーグ」のように、flagが「フラーグ」ではなく「フレーグ」のようになります。最後に不規則に、adultのアクセントの位置が最初に来たり、foyerが「フォイエイ」のように聞こえたりとカナダ英語はかなり掴みにくいです。一方アメリカ英語ではtがdのように聞こえたり、tの音が消えたりする現象があるのですが（例えば、internationalが「インターナショナル」ではなく、tが消えてinernationalとなり「イナナショナル」のように聞こえる）、カナダではアメリカほど強くなく、日本人の耳には聞き取りやすいかもしれません。例えばliterallyという語はアメリカ英語ではtがdの音に変わって「リルロリー」という複雑な音になりますが、カナダではローマ字に近い「リチュラリー」に近い発音をする人が多数います（特に年齢が上がるにつれて）。

最後にカナダで使われる単語をいくつかご紹介します。まずカナダ英語の代名詞とも言えるehという言葉なのですが（発音は「エイ」に近い）、これは文の最後につけて確認や強調などを表します。ブリティッシュ・コロンビアではそこまで使われていませんが、東の方の州ではかなり頻繁に使われています。"That guy is such a hoser, eh?"などといえるようになったらあなたはもう立派なカナダ人（hoserは馬鹿野郎、間抜けなどといった意味のカナダのスラング）。他には、poutineという言葉があります。これはスラングではなくケベック発祥の伝統料理なのですが、ポテトとチーズにグレイビーソースをかけるというカロリー満点の料理となっています笑。

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